実は企業へ転職する際の働き方の一つに「無期雇用派遣」という働き方があります。
以前こちらの記事でもご紹介した「人材派遣会社への就職」というものが、この働き方に該当します。
「無期雇用派遣」とは、すごく簡単に説明すると「派遣会社の正社員になって、派遣社員として配属先企業で働く」働き方です。
未経験で企業へ転職する際にぜひ候補に入れていただきたい「無期雇用派遣」について説明していきます。
【企業へ転職】無期雇用派遣とは
「無期雇用派遣」とはあまり聞きなじみの言葉だと思います。
いわゆる「派遣」とは何がちがうのか簡単に説明いたします。
派遣の種類
大きく分けて派遣社員には「無期雇用派遣(常用型派遣)」と「有期雇用派遣(登録型派遣)」があります。
それぞれの特徴について簡単に説明いたします。
無期雇用派遣
無期雇用派遣のポイントは
- 派遣会社に採用される必要がある(正社員の採用面接と同じ)
- どこにも派遣されていない期間があっても派遣会社に雇用され続けている
そして多くの派遣会社では無期雇用派遣として働く社員を「正社員」として雇用します。
そのため、給料形態や有給休暇、保険、厚生年金等は正社員と同じと思っていただいて大丈夫です。
有期雇用派遣(登録型派遣)の場合、派遣先で就業していない場合は給料が支払われませんが、
無期雇用派遣の場合は、派遣先で就業していなくても派遣会社の社員であることには変わりないので給料が毎月支払われます。
無期雇用派遣での「派遣スタッフ」「派遣会社」「派遣先企業」の関係性について説明した図です。
引用:マイナビキャリレーションhttps://mynavi-cr.jp/service/about/
有期雇用派遣(登録型派遣)
有期雇用派遣のポイントは
- 派遣会社に登録する
- 派遣会社はスタッフが派遣先で就業している期間のみ雇用する
有期雇用派遣の場合は派遣会社に登録をし、派遣会社から派遣先を紹介されます。
派遣先に就業している期間のみ派遣会社と雇用契約を結びます。
なので、派遣先での就業期間が終わり、どこにも派遣されていない期間は給料が支払われません。
有期雇用派遣での「派遣スタッフ」「派遣会社」「派遣先企業」の関係性について説明した図です。
引用:マイナビキャリレーションhttps://mynavi-cr.jp/service/about/
派遣先に就業していない期間に給料が支払われるかどうかの違いがあるよ!
【企業へ転職】無期雇用派遣のメリット
それでは無期雇用派遣として働くメリットについてお伝えいたします。
派遣会社の正社員として働くため安定している
派遣先に就業していない期間(待機期間)でもお給料が支払われるため、非常に安定しています。
また月給制なので、祝日などで休みが多い月でも給料が減ることもありません。
給料面だけでなく、社会保険や厚生年金にも加入できます。
ちなみに、待期期間は課題が与えられてレポートを書いたり、
会社によっては派遣会社のお仕事をお手伝いすることがあるようです!
また、登録型派遣の場合は労働者派遣法によって、派遣社員は「同一の組織で3年以上勤務することができない」と定められています。
しかし、無期雇用派遣の場合は3年縛りがないので、1つの派遣先で長く働き続けることも可能なので、
長期で安定したキャリアを築くことも可能です。
未経験でも就職しやすい
派遣会社の求人は未経験可のことが多いです。
それは派遣先の企業が未経験の派遣社員を受け入れてくれるからです。
派遣会社に雇用されるには面接を受け、内定をいただく必要があります。
ただ、ハードルとしては他の企業から内定をいただくよりも比較的容易な印象です。
(個人的な感覚ですが…。)
様々な企業で働くことができる
派遣先は製薬会社だけでなく、CROやその他企業など多岐にわたっています。
未経験の職種で働く場合、自分にはどのタイプの企業が合っているのか見極めが難しいと思います。
無期雇用派遣では派遣会社で安定した雇用を得ながら、様々な企業で働くことも可能なので、
自分に合った働き先を見つけることができます。
未経験での入社が難しい大企業で働くことも可能!
大手の製薬会社では未経験可の求人がでることは、まずありません。
しかし、派遣の場合は未経験でも大手企業に派遣されることがあります。
大手企業で働くと周りの社員の方々が優秀な方が多いので、仕事への意識や仕事のやり方が非常に勉強になります。
未経験で大企業は心配…と思うかもしれませんが、
大企業は研修体制がかなりしっかりしているので、安心して働くことができます!
派遣社員と正社員のいいとこ取りができる
派遣会社では「正社員」として雇用されていても、派遣先では「派遣社員」としての扱いになるので、
派遣先の正社員の方に比べると責任の重い業務は少ないので、プレッシャーは少ないです。
また、派遣先は派遣社員をあまり残業させない風潮の企業が多いので、派遣先の正社員に比べると残業時間が少ないです。
正社員としての安定を保ちつつ、派遣社員としてのゆるさを手に入れることが可能です!
【企業へ転職】無期雇用派遣のデメリット
ここまでのメリットを見るとデメリットがないような気もしますが、もちろんデメリットもあります。
今度はデメリットについてお伝えいたします。
自由な働き方はできない
派遣社員と聞くと、週4日で働いたり、就業時間が短かったりと何かと自由に働けるイメージがあるかもしれませんが、無期雇用派遣の場合は自由さはほとんどありません。
週5日、40時間勤務が基本となっている会社がほとんどです。
なので、自由に好きな期間だけ働きたい場合は無期雇用派遣ではなく登録型派遣のほうがいいと思います。
派遣先で「派遣社員」として扱われる
さきほどは派遣先で派遣社員として扱われることをメリットとして挙げましたが、人によってはデメリットに感じるかもしれません。
派遣先の企業で「派遣さん」と呼ばれたり、時には雑務的なことをお願いされたり…。
決して見下されているとか、そのようなことはないのですが、プライドが高い方は気になってしまうかもしれません。
派遣先の希望が通りにくい
登録型派遣の場合は、自分の条件に合った企業を派遣会社が紹介してくれます。
しかし、無期雇用派遣の場合は派遣会社からの配属指示で派遣先に就業するため、
よほどのことがない限り、配属指示を断ることができません。
なので場合によっては希望していない企業に派遣されることもあります。
【企業へ転職】ぜひ無期雇用派遣を選択肢の1つに!
ここまで無期雇用派遣についてご紹介してきました。
「派遣」と聞くと安定しないないイメージがあるかもしれませんが、実は派遣には様々な種類があることがわかっていただけたと思います。
無期雇用派遣は未経験で企業への転職する選択肢が一気に広げることができます。
企業に転職したいけど、未経験の求人が少なく困っているという方は
ぜひ、無期雇用派遣を選択肢の1つにしてみてはいかがでしょうか?
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