結論から申し上げますと、未経験でもファーマコビジランス（PV）への転職は可能です。
現にこのブログの筆者は調剤薬局から未経験でPV職へ転職しました。
一緒に働く同僚の中にも未経験でPV職へ転職した方は多くいらっしゃいます。
しかし、未経験可の求人はそう多くはありません。
今回は未経験でも転職可能なケースについてお伝えします。
PV未経験可の求人が出やすい企業 3選
１．CRO
CROというと開発モニターのイメージが強いかもしれませんが、PV部門もあります。
CROは製薬会社から委託された業務を請け負います。
製薬会社のPV部の場合は監督的なコアな業務が多くPVとしての専門的な知識が求められます。
一方、CROはデータベースへの入力や翻訳業務、評価などの実務的業務を行います。
実はデータベースへの入力は専門的な知識がそこまで必要ではありません。
そのため、未経験可の求人は定期的に出ています。
※もちろん、薬学的知識があるに越したことはありません！入力の際に行う「コーディング」という作業は薬学・医学的知識があったほうがよりスムーズに行えます。
CROのPV職の方には文系出身の方も多くいらっしゃいます。
以前一緒にお仕事した方は英文科出身で、翻訳、論文査読（論文の中に有害事象の情報はないか確認する業務）を担当されていました。
２．人材派遣会社
「え？正社員になれないの…？」と思う方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げると「人材派遣会社の正社員になり派遣社員として配属先企業で働く」という形になります。（正確には無期雇用派遣という働き方です）
人材派遣会社の中には医薬品業界に特化した会社があります。そのような企業では製薬会社やCROに自社の社員を派遣して業務を行います。
なぜ未経験可の求人が出やすいかというと、製薬企業では医薬品の開発の関係で業務量に差が出やすいため、自社の社員を最低限確保し、派遣社員で補う形態を取っています。
この場合、専門的かつ高度な業務は自社の社員が担当し、派遣社員はそのサポートという形になることが多いため未経験でも十分対応可能です。
そのため、医薬品業界に特化した人材派遣会社では未経験可の求人が定期的に出ています。
派遣会社の正社員として製薬企業等で派遣社員として働く働き方は実はかなりおすすめです！
なかなか未経験では入社できない製薬企業で社員の方と一緒に働くことで、かなりスキルアップできます。また場合によっては製薬企業へ正社員登用されることも…！
３．製薬企業
先の説明で製薬企業へPV職未経験で転職するのはかなり難しいとお伝えしました。
実際、大手製薬企業では未経験の求人は全くと言っていいほどありません。（新卒も年に数人しか採用してないと思われます。）
しかし、領域特化型の製薬企業や大手の関連会社の場合は未経験で求人がでることが稀にあります。
また、そういった企業の場合は業務をほとんど委託しないで自分たちで1から100まで行っているケースが多いです。なので、どうしても製薬企業の正社員として働きたい場合や、幅広く業務を行いたい方は求人をこまめにチェックしておくといいでしょう。
もし、エージェントを活用する場合はどうしても製薬企業で働きたい意思を伝えておきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。薬局や病院に比べると求人数は減ってしまいますが、未経験可の求人が全くないわけではありません。特に人材派遣会社は通年求人が出ている状況です。
「薬局から企業へ転職」難しいことではありますが、不可能ではないので興味がある方は是非挑戦してみてください！
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