調剤薬局と企業では働く環境が全く異なります。薬局では重要視されなかったスキルが実は企業では当たり前のスキルだったり…。企業側も中途採用された社員なら、新卒社員と違って基礎の基礎は教えなくても大丈夫と思われがちで、PCの使い方など一般的なことは教えてもらえないことも。今回は企業に転職した際に「転職前に身につけておけばよかった…!」と思うスキルをご紹介します。
身につけたほうがいいことは?
便利なショートカットキーを知っておこう
もし、PCが急に固まってどうにもならないとき、強制シャットダウンをすることがあります。その時のショートカットはわかりますか?(ちなみに[ Ctrl ] キーと [ Alt ] キーを押しながら [ Delete ] キーです!)コピーするときのショートカット、貼り付けのショートカットなど様々な便利なショートカットはわかりますか?ショートカットキーは知っていれば効率よく仕事ができるので、ぜひ覚えておきましょう!「PC ショートカットキー」などで検索すると様々なサイトが出てきます。おすすめはこちら、Microsoft社のサイトがわかりやすくまとまっています。
わたしは薬局では薬歴以外ほとんどPCを使うことなく過ごしていたため、企業に転職して周りの社員の方々が当たり前にショートカットキーを使っているのを見て驚きました。(恥ずかしながらコピペのショートカットキーくらいしか知らなかった…。)ショートカットキーを使いこなせば、時間短縮になって効率よく仕事ができます。
メールの使い方
薬局でもメールを多用していて使い慣れている方はそのまま続けていただければ大丈夫です。ただ、通常薬局にいるとメールって頻繫には使わないですよね?企業では毎日何通もメールを送受信します。中には社外とのやり取りもあり、重要な機密情報を取り扱うことも。CCって何?BCCって?もしこの辺りをご存じない場合は新入社員向けのサイトなどで事前に学習しておきましょう。Microsoft社のこちらのサイトには基本事項がまとまっています。
メールの文章打つのも慣れてないから転職直後は返信するだけでも時間がかかってしまいました。自分に関連のあるメールはCCに入れてもらえるので、他の方がどのような文章でメールを出しているのか確認したり、いいなと思った表現はメモに残しておきましょう!
英語力
医薬品は日本だけでなく世界中で発売されています。外資系の企業だけでなく、内資系企業でも海外に支社や提携会社があることがほとんどです。そのため、業務に必要なマニュアルや報告書が英語で書いてあることが多いです。また、英語でのメールのやりとりが発生することも。ただ、転職してすぐに英語のミーティングに参加することなどはほとんどないので、読み>書き>聴く≧話すくらいの感覚で英語力を身につけるといいと思います。また、企業によっては応募条件にTOEICの基準を設けているところもあるので、すこしでも企業に興味がある方はTOEICの勉強から始めるといいでしょう。
ネットの翻訳があるから英語できなくてもいいのでは?と思う方もいるでしょう。たしかに無料で利用できる翻訳サイトは多くありますが、製薬会社などの場合、発売前の薬の情報などの機密情報を扱うため、万が一の情報漏洩を危惧して無料翻訳サイトの利用を禁止している会社も…。翻訳サイトは勝手に使用せず、会社に確認を取ってから使うようにしましょう。
さいごに
薬局と企業では働く環境が異なるため、必要なスキルも異なります。でも薬局の知識が全く使えないかというとそうではありません。薬局で身につけた臨床の感覚は企業でも強みになります。また、毎日薬歴を書くのに自然とタイピングスキルが身についている方も多いと思います。また、PCスキルは今スキルがなくても働いていくうちに慣れて自然と身についてくるので、あまり不安がらずにいきましょう。
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