もうすぐ夏のボーナスの季節ですね。ボーナス後に退職される方も多いのではないでしょうか。
薬剤師の世界は狭いので、退職後でも今の職場との関わりが続くことも…。
今後のことを考えると円満に退職したいですよね。
そこで今回は円満に退職するための業務引継ぎについてご紹介します。
【薬剤師の転職】完璧な引継ぎを行うためのステップ
「完璧な引継ぎ」の目指すところは自分が退職したあとでも、自分が在職していたときと変わらない仕事環境を同僚、患者さんに提供することです。
完璧な引継ぎを行う上で欠かせないステップをご紹介していきます。
1.自分が担当していた業務を書き出す
まずは自分が担当していた業務を思いつく限り書き出してみましょう。
例えば「分包機のインクリボンの交換」などの小さな業務も書き出してください。
書き出したあとは「すでに他の人もできている業務」と「自分しかできない(担当していない)業務」に分類してください。
1-1.すでに他の人もできている業務
これに分類された業務については特別な引継ぎは必要ないです。
ただ、マニュアルが更新されていない場合や元々マニュアルがない場合はこれを機に作成や更新をするのがおすすめです。
薬局の細かい業務って文書化されていないことが多いですよね。
今後の異動や入社する方のためにも文書化しておくことをおすすめします。
1-2.自分しかできない(担当していない)業務
これについては口頭+文書化でしっかりとした引継ぎを行うことが大切です。
口頭で伝えれば、相手がメモを取ってくれると思いがちですが、1回の説明で全て理解してもらえることは稀です。
こちらについては次の項目で詳細を説明します。
意外と3、4年目でも自分しか担当していない業務ってあるので注意です!
2.マニュアルの作成、更新をする
引継ぎの中で最も工数のかかる大変な作業ですが、マニュアルがきちんとあれば同僚にも非常に感謝されます!
マニュアル作成でおすすめのツールはこちらです。
Word | 文字メインで作成するときにおすすめ 目次を作成して見やすさUPさせて作成しましょう! |
PowerPoint | 図や写真を多く挿入したいときにおすすめ ただ、作り慣れていないとスライド枚数が増えてしまい見にくくなるかも |
Excel | チェックリストの作成におすすめ ただ、表を作りたいわけでなければWordのほうが見やすいかも |
手書きでもいいのですが、たぶん時間が足りないし、紛失等のリスクもあるので、PCに保存する方法をとることをおすすめします。
マニュアルの作成のポイント①:はじめから完璧を目指さない
はじめから完璧なマニュアルの作成を目指すと時間がかかり心が折れてしまいます。
5、6割の完成度でもいいので、まずはざっと書いてみましょう。
後に読み返したときに不足した情報を追加するようにしましょう。
マニュアルの作成のポイント②:ターゲットを明確に
誰に向けてのマニュアルかターゲットをしっかり決めてから作成しましょう。
理想は「初めて店舗に来た人でもわかるように」ですが、全てのマニュアルのターゲットをこれにしてしまうとかなり大変です。
おすすめは「同じ店舗の同僚が見てわかるもの」を目指すことです。
店舗の従業員が一斉に辞めるなんてことがない限りは他の方がサポートできるので、まずはここを目指して作成しましょう。
マニュアルの作成のポイント③:他の人にもレビューしてもらう
必ず他の人にもマニュアル内容を確認してもらい、滞りなく業務ができるか確認しましょう。
自分で作成していると抜けている説明や伝わらない表現が出てきてしまいます。
他の人に確認してもらい、不足している点などは修正するようにしましょう。
マニュアルを使い実践しながら引き継ぐことで、引継ぎを受ける側も、より業務をイメージできます。
大変な工程ですが、丁寧に引継ぎをしましょう。
3.薬歴を見直す
業務を行う上で薬歴は非常に重要な情報源です。
普段から他の人が見てわかる薬歴を書いているとは思いますが、今一度ざっと見直しましょう。
とくに、かかりつけの患者さんにはより詳細な情報があると思います。
薬歴のサマリー欄に抜け漏れがないか確認しましょう。
また、書き忘れた薬歴(本当はダメですが…)がないかチェックし、書き忘れがある場合は必ず書くようにしましょう。
毎回の薬歴記入のほうに目がいってしまって、サマリー欄の更新を忘れがちです。
自分が知っている情報については全て薬歴に残しておきましょう。
【薬剤師の転職】まとめ
完璧な引継ぎを行うことで円満に退職することができます。
通常業務にプラスでマニュアル作成等を行うのはかなり労力がかかり大変ですが、残される同僚のためにも誠意をもって対応しましょう。
もし、他の方でもできる業務ならこの機会に手伝ってもらい、みんなでマニュアル作成するのもいいと思います。
誰もが安心して働ける環境を提供して、気持ちよく退職しましょう!
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